カンペ
皆さんは「カンペ」と聞いて、すぐに何かピンときますか?
カンニングペーパーと聞いたら、「あ~!」と頷かれると思います。
学生がテストの時、先生の目を盗んでする不正行為の事で、答えを書いてある紙がカンニングペーパーです。
もしかしたら経験があったり、目撃した事があるかもしれませんね。
カンペ意味
「カンペ」は業界用語でも『カンニングペーパーの略』です。
テストの時に見るカンペは、赤点を取らない為、少しでも良い点数を取る為に使いますが、業界用語のカンペは似ているようで少し違います。
テレビ番組の収録時に、台詞や歌の歌詞が覚えられない場合に撮影が進まないので、カメラに写らないところ(視聴者に見えないように)で、模造紙大の紙に大きな文字(読めるように)で台詞や歌詞を書いて、出演者に情報を提供してフォローする事です。
これによって、撮影がスムーズに行われるメリットがあります。
たまにテレビ番組でスタッフが、出演者に向けてスケッチブックに書いて見せている場面がありますが、カンペを出している人はディレクターや一番上のフロアーADです。
台本(パソコン)から出演者の会話や進行の部分をWordにコピー(A3サイズに印刷)して、見やすいようにマーカーします。
これを出演者ごとに作るそうで、かなり大変な作業です。
番組がスムーズに進行するのは、ディレクターやフロアーADの陰の努力があるからとも言えます。
ニュースなどの報道番組では、カンペを映した装置「プロンプター」を使っていて、目線を落とさなくても原稿が読めるので、視聴者に違和感を与えずに済むメリットがあります。
カンペの使い方
ここではカンペの使い方をご紹介します。
①「記憶力が悪いので、いつもカンペには助けられている」
→記憶力が悪いので、いつもカンニングペーパーには助けられている。
②「カンペ作りで、いつも指にマーカーが付くのはフロアーADあるあるだ」
→カンニングペーパー作りで、いつも指にマーカーが付くのはフロアーADあるあるだ。