内トラ
内トラという言葉は、聞いた事の無い耳慣れない言葉だと思います。
一般的には使われていない言葉で、芸能界の業界用語として使われている言葉です。
業界用語とは、芸能界で働く人達の隠語になります。
芸能界の隠語は独特の言い方が多く、一部はテレビの番組内で使われたりして、一般人も真似る事があります。
内トラの意味
「内トラ」の意味ですが、内トラの「トラ」から説明します。
「トラ」とは『エキストラの略語』なので、端役や代役という意味になります。
ドラマの通行人のその他大勢の端役の事です。
音楽関係では、例えばギターが病欠で代役として呼ばれた臨時のギターリストという事になります。
次に「内」について説明します。
「内」とは、その現場のスタッフの事になります。
エキストラは通常は、一般募集されて1000~5000円くらいで雇われます。
またボランティアをしてくれる人を募集する場合もあります。
これに対して「内トラ」は、少人数のエキストラで済む為に、わざわざ外注しなくても良い場合に、スタッフがエキストラをする場合があります。
エキストラに支払われる謝礼もかからないので経費削減になり、現場の雰囲気もよく知っているので一石二鳥とされています。
つまり「内トラ」は、その現場のスタッフ(身内)がエキストラをするという意味になります。
予算が少ない番組やスケジュールの都合で、内トラにするようです。
低予算の番組では「内トラ」が多いようですが、スタッフの中には仕方なくやらされてる人もいるようです。
特に新人や若手のスタッフに、白羽の矢が立つ事が多いようです。
内トラの使い方
ここでは「内トラ」の使い方をご紹介します。
①「先輩に内トラするように言われて、仕方なく通行人になった」
→先輩にスタッフ内エキストラするように言われて、仕方なく通行人になった。
②「次のドラマは低予算なので、内トラする事になった」
→次のドラマは低予算なので、身内でエキストラをする事になった。