火の粉/愛を否定された時、それは狂気へと変わる




火の粉のキャストとあらすじ

火の粉
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キャストユースケ・サンタマリア/優香/朝加真由美/大倉孝二/木南晴夏/佐藤隆太/伊武雅刀
あらすじ

元裁判官の梶間勲の暮らす家の隣に、かつて無罪判決を下した殺人事件の容疑者の武内真伍が引っ越してくる。

親しげに梶間家に入り浸る武内。勲と息子の嫁だけは違和感を持っていた。 嫁の雪見の前に、新聞記者と名乗る謎の男が現れる。そして武内は無罪では無く、義父は間違いを犯したと言われて動揺する。

きっとユースケ・サンタマリアの狂気の演技に凍りつくだろう

ユースケ・サンタマリアさんの演技は、本当に怖かったです。何が怖いって笑顔です。
殺人者かもしれないと疑っている心理状態で、あの笑顔をされたら背筋がゾクッとします。

以前観たドラマで、渡部篤郎さんがストーカー役を演じた時の笑顔も怖かったけど、甲乙付けがたいレベルでした。
バームクーヘンを焼いている姿は、特に怖かったです。

こういう精神的に病んでいる人は、幼い頃にトラウマを抱えています。親の愛情って、その後の人格を左右するくらい大切なんだなと思いました。
三つ子の魂百までもと言いますよね~

愛情を受けられなかった子供は、自己評価が低くなって、人に奉仕して感謝される事で、自分の価値を見いだしたり、居場所を見つけると言います。
それで満足している時の武内は、とても良い人なんです。

でも存在意義を否定されたと感じるとスイッチが入り、恐ろしい殺人者になってしまいます。
冒頭のシーンでの過剰なプレゼントに、愛されたい欲求が凄く出ていたと思います。

武内は前の犯罪でプレゼントしたネクタイを気に入られなかった事で、殺しのスイッチが入ってしまいました。
普通の人間なら、単にネクタイの柄が好みじゃなかったのかな?くらいに思いますが、武内はネクタイ=自分に思えて、自分自身を否定された気になってしまうようでした。

最終回はスリリングでした。最後の晩餐で、誰かが殺される可能性があったからです。
武内の自宅に青酸カリが見つかっていたので、食事をOKした梶間家の人が信じられなかったです。

でも武内は梶間家の人々を殺しませんでした。正確には殺そうと思ったけど、思い止まりました。
きっと雪見が武内の手作りのバームクーヘンを食べたからかな?と思います。

バームクーヘン=自分で、自分を受け入れてくれたと思い、心が救われたのかなと感じました。
自首すると言っていた武内ですが、武内が自分自身で罰する事を選びました。

悲しい最後ですが、本当の意味で武内は苦しみから解放されたように見えました。
フジテレビFODで一気見して、見ごたえのあるドラマでした。


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