てっぺん
「てっぺん」という言葉は、皆さんご存知だと思います。
・一番高い所
・鉄の切れ端
・最高、最上
・頭、帽子
・酒精の多い粗悪な酒
・兜の鉢の頂上の所
これらのどれかを思い浮かべたと思います。
これ以外に芸能界の業界用語(隠語)にも、「てっぺん」という言葉があり、また別な意味で使われています。
「てっぺん」の意味
芸能界には業界用語(隠語)があり、一般の人が聞いても分からないように、暗号のように使う言葉があります。
「てっぺん」は、『深夜0時、24時』を表しています。
なぜ「てっぺん」が深夜0時(24時)なのかと言うと、アナログ時計の針が、てっぺんの12の数字を指すことから来ているのが由来のようです。
時計のてっぺん(一番上の数字)と結びつけたようです。
収録が深夜まで及んでしまったり、残業で深夜までかかりそうな時に、「今日もてっぺん越えだ…」と愚痴をこぼす時に使います。
ただ単に長針が12を指すときにも、「てっぺん」と言います。
また昼の正午の事を「ヒルイチ」とも言います。
昼の場合は「昼のてっぺん」とは言わないようです。
ただザックリとしたニュアンスで、14時くらいになる事もあるようです。
「てっぺん」は芸能界でも、テレビ業界の人が使う言葉のようです。
テレビは深夜帯も仕事をする部署もあるので、この言い回しが広まったようです。
深夜にセットを組む美術担当の部署などでは、使う機会も多いようです。
時間に関する業界用語は他にもあって、収録が押した時に急いだり短くしたりすることを「巻く」、開演などの時間を早めることを「盗む」と言います。
「てっぺん」の意味
ここでは「てっぺん」の使い方をご紹介します。
①「新人の俳優のNG連発で、収録がてっぺん越えてしまうそうです。
→新人の俳優のNG連発で、収録ががてっぺん越えてしまうそうです。
②「明日朝にロケがあるから、てっぺんまでには終わって欲しい」
→明日朝にロケがあるから、深夜0時までには終わって欲しい。