並び(ギャランティ)とは?芸能界で気になる言葉の意味や使い方を解説【業界用語】




並び(ギャランティ)

皆さんは「並び」という意味はご存知だと思います。

意味は「並ぶこと。並んだ様子」です。

このような一般的な意味以外に、面白い使い方があります。

それは芸能界の業界用語(隠語)と言われるものです。

仲間内だけに通じる暗号のような使い方をする言葉なので、ご紹介したいと思います。

並び(ギャランティ)の意味

芸能界の業界用語(隠語)で「並び(ギャランティ)」は、『同じ数字が並ぶこと(ゾロ目)』の事を意味します。

つまり「33333」や「55555」などのような数字の事になります。

この並び(ギャランティ)が使われるのは、番組に出演したギャランティの金額交渉の時に使われます。

ギャランティーの金額を、あらかじめ「10%の源泉徴収(税金)を見込んで」、手取りの金額を「キリが良い数字にする」ための計算方法になります。

ギャランティが「30000円」の場合、10%の源泉徴収(税金)を引かれると、手取り金額が30000円を切ってしまうので、「33333円」にする事で、手取り金額30000円ピッタリ貰えるという事になります。

33333円なら「三並び」、55555円なら「五並び」などという言い方をします。

またギャラに関する業界用語には、日払いのギャラのことを「取っ払い」やギャラの前借りのことを、「バンス(英語の同意の意味のアドバンスの略)」などの隠語があります。

今は事務所がギャランティの交渉をしますが、個人で仕事を貰っていた頃は、お金の交渉を無粋と考えて生まれた隠語なのかもしれませんね。

「並び」はギャランティの他に、同じ番組などに出演する出演者の顔並び(一覧)という言い方もあります。

並び(ギャランティ)の意味

ここでは「並び(ギャランティ)」の使い方をご紹介します。

①「今回の出演料は、五並びになります」

→今回の出演料は、手取り50000円になります。