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あすなろ三三七拍子のキャストとあらすじ
50歳の中年サラリーマン大介は、リストラの代わり廃部寸前の大学応援団への出向になる。応援団のしきたり、若い部員との友情、家族への感謝、理屈抜きで人を応援する事で、大切な事に気づかされるヒューマンドラマ。
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柳葉敏郎が崖っぷちのサラリーマンを演じ、魂のエールをおくります!
応援団というと、学ラン、男臭い、時代遅れというイメージがありました。
まして中年のオジサンが応援団長に?その設定ムリじゃないの?と思いました。
「常に学ラン着用」「返事は押忍」「先輩の言うことは絶対服従」という時代遅れな決め事じゃ、部員不足になるのは仕方ないかなと思いました。
なのに女子大生の沙耶が入部したり、う~んと思っていましたが、ストーリーが進むにつれて、逆にオジサンたちの頑張る姿に、心打たれてきました。
オジサンたち、熱いんですよね~世代なのかな…
今の10代や20代には感じられない熱量が、見ている者の心を動かしていきます。
見た目や必死のエールもスマートじゃなくて、どちらかと言えばカッコ悪いです。
でも、心にストレートに届く感じが心地良いんです。
応援の哲学「とにかく」「ひたすら」「懸命にやる」という考え方は、今のクールな方がカッコいいというスタイルとは真逆で、泥臭い感じがします。
でも心の底からの魂のエールは、現代の風潮を吹き飛ばす力があります。
理屈なしに応援する姿には、爽快感すらあります。
でも応援する事は時には残酷な事で、頑張っている人に「もっと頑張れ」と言う事になる事にも気付かされます。
だから応援する側にも、命懸けで応援する覚悟が必要だと。
そして置き去りになりがちな家族への気遣いにも、大介は気付く事が出来ます。
他人にエールをおくり続けているうちに、本当にエールを送らなければならなかった身近な存在に気付きます。
その姿に涙が止まりませんでした。
このドラマを見ていたら、エールをおくる素晴らしさや自分もエールをおくられるような人間になりたいなと思えました。
すごく心に染みる言葉が多くて、心の奥が熱くなりました。
人生経験を積んだ大人の言葉には、とても重みがありました。
でももっと素晴らしいのは、若い世代にも見習うべきところは見習う姿勢です。
そういう柔軟性も持つ人間が、真の大人なのかなと思えました。
ジーンとするシーンが多い、良い作品だったと思いました。