放送コード
皆さんは「放送コード」をご存知ですか?
テレビ局で使うもの?と、何となくは知っていても、詳しくは知らないという場合が多いと思います。
「放送コード」はテレビ局で使われている業界用語(隠語)なので、普通の生活では使わない言葉です。
「放送禁止用語」との違いが分からない方もいると思います。
放送コードの意味
放送コードは、放送事業者が有する「放送基準や番組基準」を意味しています。
これは世界的に統一されたものでは無く、国によって基準が違います。
テレビ放送は、聴覚性、視覚性、同時性、臨場性があるので、新聞などの活字のメディアに比べると、強いインパクトを与えるので、社会的影響力が大きいと考えられます。
更に放送事業は、電波を使います。
電波は天然資源であり、有限で希少な資源なので、「国民の共有財産」とされています。
「社会的影響力の大きさ」と「電波利用」の特徴から、「公共性」が極めて高い事業だという事から、放送には規制が必要とされています。
日本では「中立性」を保つために、公権力の介入を認めていません。
表現の自由に対しても、他の人権を傷付ける場合には、一定の制限を受けるものとしています。
万が一、人権を侵害した場合は公権力の介入を認めています。
各放送事業者は、自律するための基準を定める事と、自らの表現の自由に制限を課しています。
放送コードに関連して、放送禁止用語が設けられています。
放送禁止用語は差別的な言葉で人権を傷付け無い事や、公共性が高い理由で青少年に影響を与える猥褻な言葉を禁止しています。
これは法律で決められた禁止用語では無く、放送局で決めたものとなります。
放送コードの使い方
ここでは「放送コード」の使い方をご紹介します。
①「あの芸人は放送コードに引っかかる事を言ったので、テレビ出演を自粛させられたようだ」
→あの芸人は公序良俗に反する事を言ったので、テレビ出演を自粛させられたようだ。