朝が来る/手のひらから溢れ落ちる…普通の幸せって何だろう?




朝が来るのキャストとあらすじ

朝が来る
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キャスト安田成美/川島海荷/田中直樹(ココリコ)/佐津川愛美/滝沢沙織/小野塚勇人/黒川智花/石田えり
あらすじ

原作は、辻村深月「朝が来る」。
栗原佐都子は、夫の清和と長男の朝斗と幸せに暮らしていた。

朝斗は養子だったが、親子3人は絆で結ばれていた。
そんなある日、「私が産んだ子供を返してください」という電話が掛かってくる。

静かな湖に石を投げ込まれたように、佐都子の心に波紋が広がっていく。

動物と子供には勝てない?本当の主役は、林田悠作くん(子役)なのかもしれない!

産みの親と育ての親、どちらも子供を愛する気持ちは同じ。だからこそ、観ていて可哀想になりました。

産みの親のひかるが、あまりに可哀想な人生でした。両親には邪険にされて愛されず、姉にも意地悪され続けます。
妊娠すると相手の男は逃げ出し、手離した子供とは会う事も出来ません。兄のよう慕う男には、借金作って巻き込まれ…と、不幸を絵にしたような女性です。

子供が一番の被害者。だから朝斗が幸せになれる洗濯を、常にしなければならないと思いました。
大人の事情は、子供には関係無い事だと思います。

このドラマを観ていて思ったのは、子供に必要なのは、血の繋がりでも無く、自分は愛されているんだという自信をあたえてあげることなのかな?と感じました。
他の子と比較したりせず、自己評価を下げてしまう子供にしない事。ひかりを観ていてそう感じました。

栗原夫妻は理想的な夫婦で、きっと朝斗は幸せに育てられるだろうと思いました。
ひかりがいつか人生をやり直して、朝斗の前に現れる日が来ても、栗原夫妻は受け入れてくれるだろうと思います。

このドラマの一番泣いたシーンは、朝斗がひかりに四つ葉のクローバーを手渡すシーンです。
朝斗はひかりの事を、広島のお母ちゃんと呼んでいます。大人の会話から、ひかりが苦しんでいる事を察しています。

「四つ葉のクローバーを見つけて、広島のお母ちゃんにあげるんだ!助けたい!」と話します。
そして自殺しようとしているタイミングに現れて、産みの母親に手渡します。泣けました、号泣してしまいました。

子供が一番の大人に見えました。
そしてハッピーエンドで終われて、本当に良かったと思います。子供の朝斗に背中を押されたカタチで、大人たちは一歩前に踏み出す事が出来ました。

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