下流の宴のキャストとあらすじ
「人並みの幸せ」や世間体を気にする母・由美子の悩みの種は、高校中退でフリーターの翔。
だが母の心配もどこ吹く風で、突然フリーターの珠緒と結婚すると宣言。
息子を取り返したい母と結婚したい息子の女のバトルが始まった!
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由美子vs.珠緒、譲れない戦いがそこにある!
このドラマはキャラクターがそれぞれハッキリしているので、見ていて面白かったです。
母の由美子は世間体を気にするタイプで、自分より下流の人間だと思うと見下すタイプで、よくキレる。
フリーターの息子の翔のやる気の無さに、ヒステリーを起こします。
自分にこんな息子がいたら、イライラしちゃうかもしれないけど、なんで息子がこんなにテンション低い子になってしまったのか、まるで考えないんですよね。
息子の恋人の珠緒は、由美子のキャパを越えた子で、当然気に入らない。
結婚には猛反対します。
確かに危なかしい二人なので、結婚しても大丈夫?とは思いましたけどね。
翔には子供の頃に、由美子に蟻を踏み殺された(故意ではない)トラウマがあるようで、蟻が効果的に登場します。
子供のトラウマって、結構根深いものがありますよね~
翔が珠緒に惹かれたのは、由美子とは正反対だからなんだな~と納得出来ます。
母への反発なんですね。
珠緒は翔との結婚を許してもらう為に、大学(医学部)を受験する事になります。
由美子は落ちる事を願いますが、めちゃめちゃ頑張った珠緒は合格してしまいます。
これでハッピーエンドなのかと思いきや、意外な結末を向かえます。
障害が無くなったはずなのに、翔と珠緒の間に溝ができてしまいます。
溝を感じているのは翔だけで、珠緒には理解出来ません。珠緒が可哀想!と翔に腹が立ちました。
でもその理由を聞いて、翔が憐れに思えました。
「俺は、すごく努力したり、すごく頑張る人がダメなんだ。そういう人と一緒にいると辛くなってくる。傍に居るだけで、責められてる気がするんだよ。」このセリフに、翔のトラウマの深さを感じました。
翔と珠緒の会話を立ち聞きした由美子は、息子の本心を知って、少しだけ変わった気がします。
翔も少しだけ変わりました。
そして一番変わったのは珠緒で、愛は失ったけど新しい人生を手に入れました。
赤い糸は運命の人と繋がっているというけど、人生のターニングポイントの為に出会う人もいるんだなと思いました。
そういう役目で出会う人だから伴侶にはなれないけど、とても大切なものを与えてくれる人。
翔と珠緒は、そういう相手なんだと思いました。