てばたき
皆さんは「てばたき」って言葉をご存知ですか?
一部の地域の方は日常的に使っている方言です。
栃木弁で「てばたき」は、『拍手、手を打ち合わせて鳴らすこと』を意味しています。
「手」+「ばたき」ですが、「はたく」は叩くという方言なので、言いやすく「手ばたき」に変化したものと思われます。
でも芸能界の業界用語では、別の意味になります。
てばたきの意味
「てばたき」は栃木の方言ですが、芸能界の業界用語(隠語)では、『公開番組の拍手要員』の事を言います。
拍手をするという意味では、方言のてばたきと意味は同じですね。
テレビ番組には、視聴者が参加する公開番組があります。
その場合、番組を盛り上げる為に参加した観客に、一緒に番組を盛り上げる為に協力をお願いします。
番組が始まる前に合図を送ったら、「拍手をしたり」「歓声をあげたり」「笑ったり」と、臨場感を出す為に一役かってもらうのです。
番組が収録される前に、「前説」という本番前に観客に行う説明があります。
観客に見学マナー、携帯電話の使用などの注意点を説明して、拍手や笑い声のタイミングの説明をして、実際に練習します。
時には漫才やコントなどを行って、会場の雰囲気を明るくしたりする事もあるそうです。
若手芸人は観客に自分達を知ってもらえる機会で、芸のアピールや観客の反応を見る事が出来るので、登竜門的な場にもなるそうです。
一見すると、強制的に拍手させられてるように見えても、参加した観客たちは見学した時の楽しい思い出となるようです。
公開番組は人気があり、ハガキなどで応募したりするようです。
てばたきの使い方
ここでは「てばたき」の使い方をご紹介します。
①「公開番組が始まる前にてばたきに前説して拍手の練習をした」
→公開番組が始まる前に拍手要員に前説して拍手の練習をした。
②「てばたきは一度で説明を理解したようだ」
→拍手要員は一度で説明を理解したようだ。