真昼の悪魔のキャストとあらすじ
原作は、遠藤周作「真昼の悪魔」
女神のように美しい医師の大河内葉子の働く病院に、小説家志望の青年の難波聖人が運びこまれた。しかし美しい女医には、恐ろしい秘密があった。
病院内で奇怪な事件やトラブルが相次いでいく。
不可解なメモ、認知症の老婆に対する医療事故、少女の謎のアレルギー、患者の母親も階段から転落などが起こっていく。難波はこの事に疑問を抱くようになる。
ある日、葉子は大手ホテルチェーンの御曹司の大塚と出会う。
怖い!ホラー的な怖さの田中麗奈さんの演技が凄すぎます!
田中麗奈さんのドラマは、凄く久々に観ました。こんなに演技上手かったの?というのが一番の感想です。
冷淡な悪魔の顔、子供を想う母親の顔、見事に演じていました。特に悪魔の時の演技は背筋がゾクッとして、ホラー的や怖さを感じました。
教会の牧師の話で、悪魔を埃例える話が妙に納得できました。
誰も気づかぬうちに、目立たずそっと忍び込み、たまっていくのです…と、誰にでも起こるネガティブな感情を悪魔に例えています。みなさんの心の中に…と。
葉子は異常なまでのその悪魔な感情を抑えられなかったけど、自分の傍にも葉子予備軍はいるかも…と怖くなりました。自分自身も…。
意外だったのは大塚です。金持ちで葉子の美しさだけを愛しているのかと思いきや、実は優しい人でした。
葉子の人生に救いがあったのは、大塚と結婚した事と娘が産まれた事だけだと思います。
悪魔と呼ばれた私を愛してくれてありがとうと話すシーンは、初めて葉子が傷だらけの女の子に見えて、涙が止まりませんでした。
善を否定しながらも、教会で懺悔していたのは、心の深い奥底に、幸せを願う気持ちがあったのかもしれません。
100%悪魔になれる人間は、逆にいないのでは?と思いました。
我が子を殺さなかったのが救いです。
でも悪魔になりきれなかった事で、心が壊れてしまいます。
それが人間だという証拠のように思います。
やはりハッピーエンドにはならず、もやっとした感じで終わりました。いや、これもある意味ハッピーエンドなのかな?
韓流ドラマにありそうな結末でした。
このドラマは、フジテレビのFODで観ました。地上波だと一週間待たないと観られないけど、FODは一気見出来るから好きです。
田中麗奈さんの出演ドラマを探して、違う作品も観てみようと思います。