ガバチョ
皆さんは「ガバチョ」と聞いて、どういう意味なのか分かりますか?
「ドン・ガバチョ」というキャラクターが、思い浮かぶ方もいるかもしれません。
または女子高生がSNSで使う言葉なの?と、想像する方もいるかもしれません。
実はガバチョとは、芸能界の業界用語(隠語)なのです。
ガバチョの意味
隠語とは暗号のような言葉で、専門的用語で仲間内だけで通じる言葉や言い回しです。
外部に秘密が漏れない為や、仲間意識を高める目的で使われる事が多い言葉です。
芸能界にも業界用語(隠語)が沢山あり、聞いただけではその意味を理解出来ない不思議な言葉もあります。
「ガバチョ」とは、業界用語で『ガムテープ』の事です。
正式には粘着テープを指して、ガバチョと呼んでいます。
なぜガバチョと呼ばれるようになったか、理由を調べてみると諸説ある中で、「ガバッと」惜しみなく使うというのが転じて「ガバチョ」になったようです。
実際ガムテープは、AD(アシスタントディレクター)が腰にぶら下げて、様々な事に惜しみなく使っているそうで、まさに必需品なのです。
中には太めのヒモにガムテープを数個通して、たすきがけにしている人もいるそうです。
バミル(立ち位置をガムテープで印を付けること)に使ったり、美術セットの修繕に使ったり、ガムテープは現場で大活躍するアイテムだそうです。
だから現場ではガムテープをすぐ使い果たして、「ガバッと使うのちょうだい」と、誰かに話しかけているのが縮まって「ガバチョ」になった可能性もあると思います。
言葉が作られる過程には遊び心があり、とても面白いと思います。
ガバチョの使い方
ここではガバチョの使い方を紹介します。
①「ここでいいですか?ガバチョでバミルの?」
→ここでいいですか?ガムテープで立ち位置の印付ける場所は?
②「セット壊れたから、ガバチョしておいて」
→セット壊れたから、ガムテープで修繕しておいて。