キュー
皆さんは「キュー」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
人によっては「数字の9」や「ビリヤードの玉を突くために用いる棒」を思い浮かべる人が多いと思います。
実はその他にも「キュー」は別な意味で使われています。
芸能界の業界用語と言われる隠語の中に「キュー」という言葉があります。
キューの意味
芸能界の業界用語(隠語)で「キュー」は、『合図』として使われています。
動きや動作の「きっかけ」の意味合いがあります。
「3、2、1、キュー」という感じで使っています。
ただ実際には3までしか声に出さずに、手振りでキュー(合図)を出す場合も多いようです。
ハンドキュー(手で出す合図)や赤色灯(キューランプ)もあるので、色々な合図の方法があり、必ずしも声でキューを出すわけではありません。
監督が俳優に出すキュー、照明・音響スタッフに出すキュー、色々な場面でキューを出しています。
報道番組ではアナウンサーに対しての「読みだし」の合図で、原稿の上部に「Q」の印を付けてあります。
「Qボタン」を押すと、スタジオやアナブース内の「Qランプ」が点灯する仕組みになっています。
「キュー」は英語の「cue」ですが、語源は、ラテン語で「いつ」を表す「quando」(クアンド)では無いかと言われています。
それを「q」と略していたので、「キュー」と日本文字として表わす時に「Q」と書くことが多いようです。
テレビ番組で使うキューには、「キューカード」と「キューシート」があります。
・キュー・カードは、CMなどに入るきっかけの画面で、通常3~5ほどの「キュー・カット」ともいい、CMを差し替える場合に使われたりもします。
・キュー・シートは、番組の進行上必要な指示を、時間進行に沿って書き込まれている表の事です。
キューの使い方
ここでは「キュー」の使い方をご紹介します。
①「監督のキューで撮影がスタートした」
→監督の合図で撮影がスタートした。