板とは?芸能界で気になる言葉の意味や使い方を解説【業界用語】




皆さんは「板」というと、木材の平らたく切った状態のものを思い浮かべると思います。

中には、野球の投手板の略かな?(登板・降板)と思った人もいるかもしれません。

それ以外で「板」という言葉には、どんな意味があるのか想像できますか?

芸能界で使われる業界用語(隠語)に、「板」と呼んでいて「木材」でも「野球用語」でも無い意味があります。

板の意味

芸能界の業界用語(隠語)で「板」とは、『舞台やステージ』のことを意味しています。

舞台俳優や女優は、役が与えられて板に立てる事を夢見て、辛い練習を重ねているそうです。

板=舞台であると同時に、目標、夢の場所という憧れの対象でもあるようです。

ステージの幕が開いた時に、出演者が最初からステージ上の定位置でスタンバイにいる状態を『板付き』と呼んでいます。

生放送などでは時間に制限があるので、登場に時間がかかるから、板付きでスタンバイするケースもあるようです。

音楽番組では、板に付いた瞬間に局が流れたりもするようです。

板に関連した言葉で「板に付く」という言葉があります。

日常的にも「だんだん仕事が板に付いてきたね」などと言う場合もあると思います。

板に付くという言葉は、仕事や服装や行動などが、ピッタリ似合う状態になった褒め言葉として使われています。

これは経験豊富な俳優が、舞台に馴染んでいる様子から「板に付く」という言い回しになり、業界用語として使われていたのが、一般でも使われるようになったようです。

板(舞台)に関連した用語で「上手」と「下手」という言葉があります。

舞台の左右を区別する言葉で、「上手」は舞台の左側(客席から見て右側)、「下手」は舞台の右側(客席から見て左側)です。

板の使い方

①「初舞台で板に上がるので、ものすごく緊張してしまった」

→初舞台で舞台に上がるので、ものすごく緊張してしまった。

②「音楽番組の生放送なので、板付きでお願いします」

→音楽番組の生放送なので、ステージの定位置でスタンバイお願いします。