前ふり
皆さんは「前ふり」と聞くと、どんな意味が思い浮かびますか?
一般的な意味は3つあります。
①本題に入る前の前置きの話。
②前の方向へ体を振る動作のこと。
③前もってお金を振り込むこと。
芸能界には業界用語があり、独特の意味を持つ隠語として使われています。
そして「前ふり」も少し違う意味で使われています。
前ふりの意味
「前ふり」は、一般的には「前置きの話」「前方への動作」「前払い」の意味で使われています。
業界用語の「前ふり」は、『番組の中のメインの話題に入る前の前置きに当たるトーク』の事を意味しています。
一般的な「本題に入る前の前置きの話」と意味合いは同じ感じで使われています。
話の流れが自然にスムーズに聞こえるようにする為に、トークテクニックが必要とされます。
放送作家が前ふりの部分も台本に入れてある事もあるようです。
その場合は台本通りに話が進み、台本が無い場合はアドリブで進む事になります。
トーク番組などでは司会者が、ゲストから上手に話を引き出すように「前ふり」をする事が多いです。
後からゲストが登場する場合は、そのゲストの話題になるように話を持っていき、「今日のゲストは○○さんです」と紹介したりしますが、ゲスト紹介の前までの話が「前ふり」となります。
芸人の漫才やコントでも、「前ふり」から「ボケ」があり、最後に「ツッコミ」というパターンでも使われています。
音楽で言うと、サビヘ向かうイントロの部分のようなイメージです。
小説などに使われる「伏線」と似ているようですが、後で起こる事に、前もって備えるという違いがあります。
前ふりの使い方
「本題に入る前に前ふりをすると、相手に伝わりやすい」
→本題に入る前に前置きをすると、相手に伝わりやすい。
「オチを面白くするには前ふりが大事だ」
→オチを面白くするには前置きが大事だ。
「あの司会者はゲスト紹介までの前ふりが上手だ」
→「あの司会者はゲスト紹介までの前ふりが上手だ」