バミル
皆さんは「バミル」という意味をご存じですか?
その言葉を単体で聞くと、日本語なのか外国語なのかも、ピンとこないかもしれませんね。
「バミル」は芸能界の業界用語(隠語)なので、日常生活では使われない言葉です。
業界用語は独自の言葉で、特殊な使われ方のものあるので、関係者以外は知らない場合が多いです。
バミルの意味
「バミル」とは、演劇の舞台の上やテレビ局のスタジオで、役者やタレントの立ち位置、小道具の場所などが分かるように、目印を付ける事です。
「場を見る」という説もあります。
目印はガムテープや蓄光テープを使う場合が多く、目印そのものは「バミリ」と呼びます。
印やマジックで番号を記入する場合もあります。
立ち位置の確認以外には、目印以外の位置にマイクを置くと発振したり、照明が効果的に見えなかったりするのを防ぐ目的もあります。
舞台の場合、レールや舞台装置を設置する関係で、段差が出来たりするので、危険防止のために必要だとされています。
テレビの収録の場所では、AD(アシスタントディレクター)が主にこの作業を行う事が多いようです。
バミル時の注意点は、貼ったテープや印が、お客さんから見えないように(カメラに映らないように)する事で、舞台と同系色にしたり、小さく目立たなくしたりと、色々と工夫するそうです。
バミルには立ち位置の印以外の意味の使われ方もあり、バミルと出演者が迷わず位置に立てるので、収録がスムーズに進行する意味が転じて、場所や時間などの「事前予約をする」という意味合いで使われる事もあるようです。
バミルは、『場所の目印』と『予約』という意味で使われています。
バミルの使い方
ここでは「バミル」の使い方をご紹介します。
①「Aさんのバミルここで良いですか?」
→Aさんの立ち位置はここで良いですか?
②「ディレクターから打ち上げの店をバミルのを指示されました」
→ディレクターから打ち上げの店を予約するのを指示されました。