完パケとは?芸能界で気になる言葉の意味や使い方を解説【業界用語】




完パケ

皆さんは「完パケ」という言葉をご存知ですか?

「完パケ」は、一般的には使われない言葉で、芸能界の業界用語(隠語)です。

業界用語とは、特定の職業の人たちが使う暗号のような言葉です。

「完パケ」は『完全パッケージ』の略称です。

パッケージとは、放送する番組を表しています。

完パケの意味

「完パケ」とは、主にテレビ制作の時に使われる業界用語です。

撮影し収録した映像やコンテンツは、バラバラの状態ですが、それを完全に編集して、直ぐにでも放送できる状態にしたものを「完全パッケージ」と言います。(略称完パケ)

1時間番組の中でコマーシャルの部分を除いた全ての映像を編集します。

それにテロップを入れて、サイドスーパーを入れた状態を「完パケ」といいます。

簡単に言うと生放送のような感じで、「編集せずに収録終わりですぐに納品できるように、収録の段階で放送時間ぴったりに収め、スーパーも収録時に入れたもの」です。

番組によって違いますが、週一回の収録で4本分撮る事もあります。

30分番組の場合だと、2時間の生放送をやっている感覚だそうです。

これが1時間、2時間の番組だとかなり大変な作業となるそうです。

(完パケの工程)

①企画する。
②構成を考える。
③ロケハン(撮影場所などの下見)をする。
④台本を作る。
⑤撮影をする。
⑥テロップを入れていく。
⑦MAで音を入れる(MAとはMulti Audio(マルチオーディオ)の略)ナレーションやBGMや効果音などの音を入れる作業です。

こうして完成した一本のテープを完パケと呼ばれて、テレビ局に納品されて、番組としてオンエアされます。

このテープは、ダブルスタンバイされます。

それは万が一に納品したテープが紛失したり、テープが傷付いてしまったりする危険を回避する為です。

完パケの使い方

ここでは「完パケ」の使い方をご紹介します。

①「今日は完パケ4本撮りだから、すごく緊張した」

→今日は完全パッケージ(編集なし)なので、すごく緊張した。

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