ぶら下がり
皆さんは「ぶら下がり」という言葉を聞いて、どんな事をイメージしますか?
・ぶら下がること。
・店につるして売っている既製服。
恐らく、この二つのどちらかだと思います。
実は「ぶら下がり」には、もう一つ意味があります。
それは業界用語(隠語)と呼ばれる言葉で、芸能界にも「ぶら下がり」という言葉があります。
ぶら下がりの意味
芸能界の業界用語(隠語)で「ぶら下がり」とは、取材の時の様子を表しています。
通常の会見は、会見場やホテルなどを使う会見ですが、『記者が取材対象者を取り囲んで行う取材方式』を、「ぶら下がり」と呼んでいます。
取材スタイルは、「立ち話の状態」や「歩きながら』で、記者団が質問の質問に答える形で取材します。
一対多数でゾロゾロと歩きながら取材している様子が、「取材対象者の腕にぶら下がっているように見える」ので、「ぶら下がり」と呼ばれるようになりました。
首相官邸で行われていた「ぶら下がり」は、警備体制が強化され為に、取材記者は官邸内の移動が厳しく制限されるようになり、「ぶら下がり」する事が難しくなりました。
小泉純一郎首相の時に、1日2回、時間を決めて質疑応答をする事になり、現在の取材様式が作られました。
しかしその後の首相の失言を懸念する動きなどから、「ぶら下がり」は行わない方向へと変わってきました。
「ぶら下がり」に対してマスコミは、「説明責任を果たしていない」という意見と、「ぶら下がりは無駄話が多いので不要」だとする意見に分かれています。
安倍首相は「ぶらさがり取材」を拒否するという方針を明確にしました。
「ぶら下がり」の使い方
ここでは「ぶら下がり」の使い方をご紹介します。
①「首相へのぶら下がりで、プライベートな質問をして嫌な顔をされた」
→首相への歩き取材で、プライベートな質問をして嫌な顔をされた。
②「ぶら下がり」は失言が多いので、政治家とってはデメリットが多い。